サンプル鑑定【波乱万丈人生 天将星&一気格】

サンプル鑑定

今回のサンプル鑑定は、波乱万丈な人生をたまたまご本人より耳にし、あまりに壮絶だったため、生年月日をお聞きし、鑑定させてもらいました。困りごとや人生を解決する内容ではありません。

真一さん(仮名)77歳 寅卯天中殺

435520
牽牛星天堂星
調舒星調舒星玉堂星
天将星鳳閣星天将星
西暦干支西方中央東方
41947丁巳(異常干支)///
141957丙辰///
241967乙卯-天中殺(玉堂星中殺)半会
341977甲寅-天中殺(龍高星中殺)半会半会/
441987癸丑干合/害納音/刑
541997壬子天剋地沖天剋地沖
642007辛亥(異常干支)干合/半会
742017庚戌半会半会刑・破
842027己酉///

宿命中殺、異常干支、三業干支なし
金質(禄存星、司禄星)なし(配偶者エネルギー0)
火性一気格(炎上格)
生殺局
円推局
才能占技:北天運 
八門法:騰蛇型
最身強
総エネルギー:287(平均200~250)
排気量:10.67(理想9.57)
車幅:121(平均50)
スピード:0.42(平均0.23)

真一さんの命式は宿命中殺や異常干支、三業干支はないのですが、非常に偏った命式です。
これほど気の偏った命式の場合、スケールの大きい宿命を大いに活かすか、全くうだつの上がらない人生になるかのどちらかになるのですが、宿命を活かすのは大変難しく、ほとんどは陰転しているようです。
特徴的なのは、二つの天将星。
しかも丙午(火質の専気干支)からでる天将星です。
一つでも人生上、消化が難しいと言われる天将星が二つもあります。
最身強で、なんとエネルギー値は287です!
火質(貫索、石門星)と土質(鳳閣、調舒星)はそれぞれ128のエネルギーです。
「土性は火母に従う」の法則をとると、火質のエネルギーは相当量です。
そして、年柱「癸未」と月柱「戊午」が干合支合すると、火性一気格になります。
さらに火質のエネルギーは高まり、ものすごく偏った気のエネルギーです。
自我は相当なもので、我が道を行く人生になり、平凡な人生は歩めそうにはありません。

大運1旬目は「丁巳」。
命式は火質の嵐で、これ以上の火質は必要ないにも関わらず、陰の火質「丁」とやはり火質の支の「巳」がまわります。
さらに日支・月支「午」と年支「未」、大運の「巳」で、方三位火局の成立です。
「これでもかっ!」と言わんばかりの大炎上状態です。
末っ子だった真一さんは、甘やかされて育ったそうです。
天将星をもつ命式の人、そして丙午はスパルタ的に育てられなければならないのですが、陰転の匂いがします。
真一さんの大運は専気大運の巡りで、大運にも気の偏りがみられます。
天国か地獄かの人生になりそうなのも、この辺りから想像できます。

大学を卒業し、サラリーマンになり、営業の仕事をしていた真一さん。
25歳の大運天中殺3旬目の「乙卯」、年運1968年「戊申」に一人目の奥様とご結婚。
一男一女をもうけましたが、奥様とは大運天中殺4旬目「甲寅」、年運1984年「甲子」に死別します。
日支(西方-配偶者の場所)「午」と月支の「午」を「子」が二重に沖動しています。
月支は天剋地沖でもあります。
奥様の死により、心が大きく砕かれた感じがしたことでしよう。

奥様がご存命中に退職し、ご自分の会社を立ち上げたのは、36歳。
同じく大運天中殺4旬目「甲寅」、1979年「己未」。
大運天中殺は43歳で抜けますので、抜ける5年ほど前から通常の運勢に戻す必要があるのですが、
会社を設立してしまっています。
そして大運天中殺の最後の年、1986年「丙寅」で再婚。
年運天中殺婚で、日支と大半会です。

大運天中殺を抜けて、大運5旬目では、仕事の場所である東方が「癸丑」の納音、中央と家庭の西方が「害」。
会社は傾き始め、海外へ工場を作る計画もあったそうですが前進力を失い、前妻とのお子さんが二人目の奥様とうまくいかなかったことから、家出を繰り返す前妻のお子さんを前妻の親族に預けて、二人目の奥様とは二女を設けています。

6旬目、心の中央と家庭の西方「天剋地沖」、仕事の東方「害」の「壬子」では、会社が倒産し、数億円の借金を背負い、真一さんは夜逃げをし、行方をくらましました。
二人の目の奥様は借金取りに追いかけられないようにお子さんと身をひそめる生活を余儀なくされたようです。
天中殺大半会のご結婚の末路です。
天が味方をしない空間(天中殺)は異次元(大半会)にまで達したご結婚でした。
再婚でかつ男子は生まれていないため、天中殺婚の影響は少ないと思われましたが、
前妻のお子さんを追い出し、結婚家庭の現実を作ろうとする我欲を感じる結果だと思いました。

連帯保証人だった真一さんのご実家(兄が継いでいる)に借金取りが押し寄せ、山や田畑、ご実家ごと全てなくなってしまいました。
その後自己破産と離婚をし、全てを清算したそうですが、個人的に借りていた友達への借金などは細々と返していたそうです。
寅卯天中殺の真一さんは宿命中殺もありませんから、本来であれば跡取り運ですが、実際はお兄様がご実家の跡を継いでおられました。
借金のカタとはいえ、先祖代々の土地や建物をもらったわけですから、宿命通り、親、家系から寅卯天中殺としての恩恵は受けています。
このような形で宿命を消化することもあるのだなあと感心させられました。
この大運は、天剋地沖で波乱ではありましたが、真一さんにとって欲しい「壬子」という有難い水の五行が回ってきたため、命が奪われるような最悪事態にはならなかったのでしょう。
実はこの大運で、想像もつかない度肝を抜かれるような非常識なことをやらかしているのですが、公にはできない内容のため、割愛させていただきます。

7旬目「辛亥」では、資産家の内縁の妻ができます。
半同棲状態で籍は入れておらず、行ったり来たりの関係だそうです。
(命式の配偶者数が0ですから、全く結婚しないゼロか無限大のどちらかです。
真一さんは無限大タイプのようですね。そして財星も!)
司法書士と行政書士の資格を取る勉強をしたのち、個人で仕事をしています。
異常干支大運ですので、宿命に異常干支をもたない真一さんに、特殊才能のある人とのご縁やご自分に特殊才能が現れます。
また、この年齢でこのようなことができるのも、天将星&エネルギー値の高さからでしょうね。
一生かけても消化できないエネルギーであることを改めて認識させられます。
それだけこのような宿命を持つ方というのは、一般的な世界では生き方が難しいという証拠なのだと思いました。
波乱万丈な人生でした。

このような命式の方がどのように宿命を消化していけばよかったのか考えてみます。
宇宙盤は4領域に行動範囲があります。
支合が命式にあるため、四位機型。
北天運と身強がセットになれば、爆発的に才能を発揮できる天才型です。
真一さんは最身強、北天運です。
才能星は、どの星も剋線の数が一緒のため、才能が見つかりにくいのが難点。
「光体占技」の「尾型(びけい)の運」で才能をみつけてみます。
「癸」水、「牽牛星」が出てきます。「牽牛星」は、北天運では使いにくい才能星です。
北天運で才能星が牽牛星の場合は、「他人の力を借りて名誉を得る」才能です。
そして「尾型(びけい)の運」も他力運。
「癸」水を干合するパートナー(戊)によって開花します。
つまり、真一さんが才能を開花させるには出会う相手次第となります。
主体的に宿命を消化する方法を考えてみます。
そこで、人生の目的となる帰星をみてみますと、主星の「調舒星」です。
「調舒星」は、伝達本能です。
芸術的表現や自分らしい伝達が人生の目的になります。
ここを目指すと宿命消化がしやすかったかもしれません。

試しに、真一さんと同じ生年月日の方を探してみました。
やはりとんでもなくすごい人がいました。
海外の方ですが、我が道を行く感じや自分独自の表現力を使って成功しています。
成功の仕方も半端ないですね。

一人目はアメリカの航空機設計家のバート・ルータン氏。
自分で航空機を設計・デザインしています。
独自視点での航空機について熱く語っています。

二人目はアメリカの作曲家バリー・マニロウ氏。
ご自分で曲を作るだけでなく、他の方の歌をカバーして売れっ子となり評価されているのも、他人の力を借りて名誉を得る宿命に沿っていますね。

天将星&一気格の活かし方として、この方たちを今後さらに個人的に研究してみたいと思います。

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