散法-害について③

算命学解説

前回では、害の現象について説明しました。

害は直接的な邪魔が入り、まとまろうとしているのにまとまらないのですが、そんなときは精神と現実をまとめる必要はありません。まとまらないということを「あー、なんか違うなあ」と一旦は受け止めるけど、受け流すという姿勢をとります。

そして害は支合の関係を壊している位相法ため、害の改善法としては、支合を使います。支合を使うことで、害を回避するのです。

支合の意味は手堅さですので、毎日を同じように行動し、同じ態度で生活をのぞむことで害の災いを避けることができるのです。

後天運で害が廻ってくるときは、自分の考えと現実がズレるわけですから、その点について考えすぎてストレスを感じ、精神的に病んでしまったり、また働きかけすぎて、過労から体の病気になってしまうのです。

支合を使い、精神と肉体のバランスを保ち、平常心で乗り切るとともにズレを受け流すという姿勢を貫いてください。

害は病気の運ともいわれ、健康が心配ではありますが、病気として体に出ないようにするには、支合を使ったり受け流すという心の在り方だけでなく、現象として処理するという方法で健康を守ることができます。

例えば寅巳の害は、物事のスタート時、何か新しいことを始めようとすると病気になるという害ですから、物事をのスタートを人に任せて自分はやらないとか、午丑の害なら稼いでも損失の多い仕事ぶりのままにしておくなどです。

  • 命式の年支に害が廻る時
    年支の場所は、仕事、社会的なこと、友人、職場の人間関係を意味します。その場所に害が廻ってくるということは、仕事のことや対人関係の裏切りなどの現象によって精神と肉体のバランスが起きやすいということです。
  • 命式の月支に害が廻る時
    月支の場所は自分の立場や心を意味します。この場所に害が廻る時は、疑い深くなり、心が不安定になり自分に自信がなくなります。立場のある人ならば、その立場によって心の平穏を保ちにくい状態になります。
  • 命式の日支に害が廻る時
    日支の場所は、家庭、配偶者、補佐役の場所です。この場所に害が廻る時は、配偶者や補佐役に裏切られる可能性があります。またプラべートで生活が振り回され、健康面が脅かされる恐れがあります。配偶者のいる人は、自分の意思を押し通さず、配偶者に身をゆだねるくらいの気持ちで家庭第一に過ごしてください。

後天運で害が廻ってくる場所と害の種類を組み合わせて、対応策を講じてください。
害のめぐる時に同時に破(子-酉、午-卯、丑-辰、未-戌)があれば害の作用が強まるためさらに気を付けてください。

宿命に害のある人はまた別で説明していきます。

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