宿命・鑑定後の受け止め方

ヘルスケア

私が自分や家族の宿命の結果を知ったときは、ショックを受け、否定したくなるような気持が出てきてました。自分を責めたり、親を恨んだり、家系に不満を持ったり・・・


ですが、最終的には、自分の人生に起こっていることの不条理さや不平等さが算命学で説明され、
「腑に落ちた!」
感覚になり、納得し、その後どう生きて行けばよいのかと前向きな気持ちになりました。

これから鑑定を受けてみたいと思っている方が、算命学で鑑定を受けたあと、
同じような気持ちになるかもしれないと思いましたので、
少しでも結果を冷静に受け入れらるようになるために、ある理論をご紹介したいと思います。

それは、エリザベス・キューブラーロスという精神科医が「死ぬ瞬間」という本で提唱している

グリーフサイクル(悲嘆反応)です。

エリザベス・キューブラー=ロスって誰?

エリザベス・キューブラーロス氏はスイス生まれのアメリカの精神科医です。
彼女は死や死ぬことに関しての研究をし、今でいう「ホスピス」(ターミナルケア・終末期ケア)の研究に生涯をささげた人です。

その研究と経験の中で、1969年に「死ぬ瞬間」という著書を執筆しています。
「死の受容のプロセス」と呼ばれている「キューブラー=ロスモデル」を提唱し、
死との向き合い方、死と向き合っている患者、家族をどのようにケアするかについて言及しています。

死の受容プロセスとは

エリザベス・キューブラーロス氏は著書の中で、
人が余命宣告されたときの心の変化を5段階に分けて説明しています。
ここでは一般的に知られている形で紹介します。(Wikipediaより引用しました。)

否認
自分が死ぬということは嘘ではないのかと疑う段階。

怒り
なぜ自分が死ななければならないのかという怒りを周囲に向ける段階。

取引
なんとか死なずにすむように取引をしようと試みる段階。何かにすがろうという心理状態。

落ち込み、抑うつ
何もできなくなる段階。

受容
最終的に自分が死に行くことを受け入れる段階。

※みんながみんな同じように5段階を踏むわけではなく、複数の段階を経験したり、段階を行き来したり、段階をジャンプしたり、ある段階で止まってしまう人もいることをエリザベス・キューブラーロス氏は認めています。

「死の受容のプロセス」は他の出来事にも応用可能

エリザベス・キューブラーロス氏が提唱する「死の受容プロセス」は、
死の宣告以外にもショックな出来事や想定外のことなどを乗り越える場合にも役に立つと思います。
この流れを知っておくだけでも、客観的に物事が捉えられるようになると思いますので、
一般的な出来事に置き換えて、再度説明します。

否認
自分の置かれた現状、事実を知り、信じられない気持ち。パニック状態。

怒り
「なんで、自分だけこんな目に遭わなければならないんだ!」という怒り。
不安になるとエネルギーが沸き上がり、それをどこかにぶつけないと気が済まなくなり、
そのためそのエネルギーを外(他責)に発散するか、内(自責)に発散するかになる。
このエネルギーを発散して攻撃すると疲れてしまうので、次の段階に入る。
このステージでの周囲の人の対応は、気持ちを吐き出させ、具体的な方法を掲げ、出口や目安を示し、安心させるようにコミュニケーションをとるようにすることとなる。
誰にもサポートしてもらえないときは、怒りを決して抑えず、ありのままに感情を吐き出すこと。

取引
「何か」にすがろうとする心理状態。
その「何か」で自分の希望通りの結果になることを期待し、つじつま合わせをしようとする。
神頼みなど。

落ち込み、抑うつ
落ち込んで、引きこもり、何もできなくなる。
理論も通じない。時に自暴自棄になる。
周囲は感情的なサポート、支えてあげることが必要になる。

受容
合理的に物事が考えられようになり、今自分にできることをしようと冷静になる。
周囲にも感謝ができるようになる。

これらのステージでは、要する期間や状態は個人によると思います。
無理に次のステージを進もうとしたり、させたりする必要はなく、
自然に任せることが大切だと思います。

【鑑定に応用するなら】

人生がうまくいかず、不安や悩みがあり、算命学鑑定士に鑑定を依頼します。

鑑定結果が自分の予想、希望していた内容ではなかったから、否認や怒りが湧いてきます。
家系の因縁?親のせい?子供せい?自分のせい?(否認・怒り)

結果から宗教や神仏やスピリチュアルなことに頼ることもあるかもしれません。(取引)
(宗教・神仏・スピリチュアルを否定しているわけではありません。)

現実の結果は変わらず、落ち込み、うつになる。(抑うつ)
「自分の人生、もうどうなってもいいや!」と自暴自棄に考えることも。

この状態でも自分に何かできることはないか、改善策はないのか、と冷静に捉えることができ、合理的に物事を考えるようになる。(受容)

鑑定を受ける依頼者だけでなく、鑑定士側もこれを知っておくと、
依頼者に寄り添った鑑定ができ、共感をもって鑑定ができるのではないでしょうか?

グリーフサイクルへの批判

この理論には批判があり、不適切だと考えている専門家も多数います。
特に「取引」の部分に関しては、エリザベス・キューブラーロス氏は非科学的(神学的)なことを述べているため、医療の現場に持ち込むことを疑問視されたようです。
また、一般的は喪失体験にまで広げるのはどうかという批判もありました。
批判はあったものの、彼女の理論が世の中に与えた影響は大きく、グリーフの理解を助けていることは否定できないいう意見も多数あり、私もその功績は大きい感じています。

私も実際に、自分が経験してきたグリーフはこのような段階を踏んでいるなあ・・・と
感じます。
また、このコロナ禍においては、
自粛に対する怒りやイライラ、「罹患したら自分も死ぬかもしれないのかな?」という不安に襲われたときは、グリーフサイクルを思い出すようにしました。
「落ち着けー!」と自分をなだめていました。
そうすると、合理的な判断ができ、自分に今できることをしようと思えるようになりました。
みなさんも是非活用してくださいね。

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