サンプル鑑定【不登校をのり越えて】

今回の鑑定は19歳の男性です。鑑定依頼はお母様からです。
お子さんが中学生時代に不登校で学校に通ったのはたったの3日。
高校も休みがちだったが何とか卒業し、現在は専門学校に通っているとのこと。
子どもの不登校時代が今でも蘇り、社会にでてもすぐに辞めてしまわないかと常に不安に思ってしまうため、
鑑定して欲しいとのことです。

宗太くん（仮名）2001年2月5日　19歳　辰巳天中殺（生年中殺有）

結論から申し上げますと、お母様が不安に思われていること、宗太くんに今までに起きたことは、人生を陽転させるために必要なことであり、何ら心配はありません。

宗太くんは、春の畑（己）です。月支の寅は木であり、家系です。
木剋土と、畑である宗太くんを家系が剋している形です。
辰巳天中殺の宗太くんは、家系を飛び出すことで陽転しますので、最適の形です。
生年中殺になっており、年干の「辛」は父です。離婚されていらっしゃるとのことですが、
「親の離婚により、父と離れて暮らす」、これで宿命を一つ消化しています。
年干の父とは縁が薄いことが吉なのです。また年支に「丙」のお母様がいらしゃいますが、
やはり中殺されていますので、お母様ともご縁が薄い方が吉となります。
お母様の言うことに耳を貸さないため、宗太くんが何を考えているか理解できないと仰っておられましたが、それが普通です。生年中殺は親中殺ですので、宗太くんからみても、親のことがよく理解できないのです。

宗太くんは「己亥」、「辛巳」と命式に二つの異常干支をもっています。
異常干支を持つお子さんというのは、通常の枠に入れません。
発想が一般のお子さんとは違うため、個性的に育てることが大切になります。

さて、小学校の後半から時々学校に行きたくないと言い出すことがあり、
中学に入ってからは理由もわからず、わずか入学して4日目から突然不登校になってしまったとのことでしたが、後天運を見てみましょう。
大運はかなり仕掛けがいっぱいです。
専門的な話になりますが、命式に異常干支をもつ宗太くんの大運は変剋律大運が準天中殺扱いになります。
11歳から変剋律大運、準天中殺大運になっています。
不登校になった中学入学年は2013年の「癸巳」、4月ですから「辰」月で、「丙辰」でした。
辰巳天中殺の宗太くんにとっては、中学校生活という新しく物事が始まる年が、天中殺の年でした。
（日本の学校のスタートは4月ですから、辰巳天中殺の子はいつも学校のスタートは月天中殺になることは仕方ないのですが・・・）
また「癸巳」は日柱「己亥」の宗太くんにとって結果、自分自身の「天剋地沖」（停止）でもありました。
変剋律大運に入ってから5年間、精神苦を味わうとその後才能が開花し、陽転すると言われています。
宗太くんの場合、この精神苦が「不登校」という形で現れたのだと推察します。
実際に、高校生（15～16歳）になってからは少しずつ学校に通えるようになり、卒業できたとのことですから、丁度時期的に合致します。

シングルマザーになり、子育ての時間が取れなかったことが宗太くんの不登校の理由だったのかもしれないと涙したこともあったと仰っておられましたが、それは違います。
宗太くんは宿命を稼働させるための条件を一つ一つ消化していたにすぎなかったのです。
当時は大変悩み、ご心配されたことと思いますが、どうかご安心ください。

宗太くんは、初年期に天将星という大変強いエネルギーをもつ星をもっています。
初年期の天将星は子供には強すぎて扱いが難しく、不完全燃焼になりやすいのですが、
この星を持つ子供は厳しく育てる必要があり、家庭環境が動乱の方が中年期以降、星の良さが活かされ、陽転します。幼少期の苦労がその子を成長させます。

才能占技でみますと、西天運です。牽牛星が「点欽の型」になります。
「点欽の型」とは、才能が偏っており、劣悪な環境に置かれると天才になると言われています。
肉親の愛情、経済的に恵まれない方が才能を発揮しやすい型です。
名誉を得る宿命です。
これからの宗太くんが楽しみですね。
専門学校を卒業した後は、是非、一人暮らしをしてもらい、家系から離れるように促してください。
さらに運勢が伸びます。
注意して欲しい時期は、2022年からの10年間で怪我をする危険度が高まります。
この10年の中でも特に気を付けて欲しい時期は、2024年と2025年の辰巳天中殺の時期と
年柱が納音になる2031年です。

鑑定は以上です。