跡取りの命式とは ②

サンプル鑑定

次に紹介する企業も私が勤めていたことのある京都の企業です。老舗企業と自称していますが、京都で老舗と言えば300年以上でなければ名乗ってはいけないという暗黙の了解のようなものがあります。こちらの企業は100年も続いてはいない若手の企業です。

早速、現社長の命式からみていきましょう。

社長(男性) 62歳 午未天中殺 

玉堂星天禄星
牽牛星牽牛星貫索星
天報星龍高星天報星

<宿命の特徴>

●生日中殺
●官禄同座格
●臨風

お母様が創業されたお店の跡を継ぎましたが、別ものに転換し、違う流れを作り会社を経営しています。午未天中殺で宿命中殺もありませんから、跡を継ぐことは宿命に反していませんし、家系の最後の代ということで、別の流れを作るということも宿命通りです。しかし子供に跡を継がせることはできません。

守護神二透干(守護神は金質の庚、辛)で、官禄同座格もありますから財運と名誉が大きくなり、人望集めて成功しやすい命式です。実際に対して大した苦労もしていようですし、周りの引き立てであれよあれよという間に会社が大きくなり、京都では知らない人はいない有名企業です。何をしても上手くいく、そんな感じでここまできたようでした。大運の巡りもこの社長の運を後押ししています。
臨風がありますし、家系を終焉させる人ということで、どんなに財や名誉に恵まれてもそれを子供に継がせることはできません。

専務 社長の息子 35歳 辰巳天中殺

鳳閣星天禄星
鳳閣星禄存星貫索星
天印星調舒星天貴星

<宿命の特徴>
●宿命中殺なし
●従生財格一点破格(年支-卯/貫索星)
●地支連珠格

辰巳天中殺ですから後継ぎではありません。もう、この一言につきます。従生財格一点破格(貫索星)ですから、貫索星は自立の星です。貫索星を稼働させることでこの方は財運に恵まれますね。親元で跡を継いではこの格は生かせません。跡継ぎとして社長の片腕として働いていますが、厳しいでしょうね。

社長の孫 6歳 長男 戌亥天中殺

禄存星天貴星
車騎星石門星車騎星
天貴星龍高星天将星

家系をはみ出す戌亥天中殺さんです。やはり跡を継げません。この企業は社長の代で終わりですよ、というのが孫の命式をみてもわかりますよね。

順調に業績を伸ばし、会社を大きくさせてきましたが、コロナの影響を受け、最近は大分経営状況が厳しいと聞いています。現在社長の大運は、「丁亥」で中央と西方の二重天剋地沖です。今までの立場や築き上げてきた財を手放す時期ですね。

跡取りではない方が跡取りになると、どんどん衰退していきます。後継者はやはり、宿命中殺の無い申酉天中殺、寅卯天中殺です。

タイトルとURLをコピーしました