先日の名古屋の講習会では、異常干支について掘り下げて学習していきました。
「『多産児』を出産するということは、ある意味異常性の一現象ですから、
『多産児占技』をもう一度復習してみるといいですよ。」
との先生が仰いましたので、
今回から、多産児の宿命判定のポイントを4回に分けて解説し、
異常干支の理解を深めて頂きたいと思います。
多産児の宿命判定には、異常干支が重要な意味を持ちます。
1、双生児(双子)の占技
双生児は当たり前ですが、生年月日が同じです。
生れてくる子供は、その一人一人が人間としてのエネルギーを持っていますので、
二人生まれるということは、一人で生まれてくる子どものエネルギーを10とすると、
二人合わせて20のエネルギーを持って生まれて来るということになります。
しかし、双子の合計エネルギーは、
どちらか一人に片寄ってしまうという特徴があります。
特にこの片寄りは、
二人が別々の人生を歩む場合には顕著で、
精神性などはよく似ているのですが、運気はどちらかに片寄ってしまいます。
双子の場合、先に生まれた子供を長子、
後から生まれた子を次子としますが、
運気が長子か次子のどちらかに片寄るのです。
それも、二人合わせたエネルギーが20ならば、
20:0というような片寄り方をします。
しかし、二人が全く同じ環境で、全く同じ育ち方をし、同じ仕事を持ち、
同じような人生を歩んだ場合には、20のエネルギーが二人にバランスよく配分されます。
これが双子を鑑定する時の大切な考え方となります。
二人のうちのどちらに運気が片寄るか、
異常干支を使って判定します。
手順
① 宿命中の異常干支を見つける。
この双子に異常干支があるかどうか見ます。
② 異常干支が陰か陽かをみます。
双子という現象は異常ですから、
異常干支の無い双子はいないということが前提ですが、
中には異常干支が無い双子もいる場合があります。
この場合は、父親か母親が必ず2個以上の異常干支を持っています。
異常干支が陽の場合
・陽の異常干支は、甲戌・丙戌・戊子・戊戌・庚子・壬午の6種類です。
・陽干支が出た場合は、2番目に生まれた子に運気が片寄ります。
・宿命に出た異常干支は場所に関係なく全てをみます。
・宿命に陰と陽2つの異常干支が出た場合には、親の定位置である年干支の異常干支を優先させます。
異常干支が陰の場合
・陰の異常干支は、乙亥・丁巳・丁亥・己亥・辛巳・辛亥・癸巳の7種類です。
・陰干支が出た場合は、1番目に生まれた子に運気が片寄ります。
・陰陽の優先順位は、年干支、日干支、月干支の順です。
・運気の方よりも、年干支、日干支、月干支の順ですが、その分配は下記のようになります。
年干支・・・20:0(片方が20、片方が0)
日干支・・・10:10(大よそ半々になる)
月干支・・・片寄りの度合いが非常に小さい。
<補足>
※同じ環境で同じように育つと双子には良いのですが、
家系が乱れる、あるいは家系に弊害が出ることが多い。
※双子が男女のばあいは、
男の子が陽で、女の子が陰と考えられますので、一緒に育っても家系は乱れません。
※運気の片寄りを見る場合は、男女の双子でも同じにようにみます。
多産児占技②へ続く