徒然算命学 第8回 『後天運干合No.1』

徒然算命学

天中殺について説明した際に、
行っても良いこととしまして、結婚の話題が出ましたので、
今回は算命学的に、結婚にまつわる『干合法』ついてから、
更に発展的なお話をしたいと思います。

算命学には『干合法』というのがありまして、
『干合法』と言いますのは、
陰陽の十干同士が引き合って合体し、気が一つにまとまり、別の質に変化することを言います。
日干に対して、干合の関係はパートナー(配偶者)になります。(男女)
干合の関係は、下記のように全部で5つあります。

甲-己(土質に変化)
乙-庚(金質に変化)
丙-辛(水質に変化)
丁-壬(木質に変化)
戊-癸(火質に変化)

命式の中に干合があれば、
配偶者が自分の宿命に与えられていることになりますね。

例えば、このような命式があったとします。

癸の日干に干合するのは、「戊」ですから、月干にありますね。
28元も見てみます。

日柱の蔵干は、『戊』、『庚』、『丙』
月柱の蔵干は、『戊』、『乙』、『癸』
年柱の蔵干は、『戊』、『甲』、『丙』

ということになり、
この方の命式の中には、暗合(28元の中にある干合のこと)を含めて、
4つも『戊』を所有していることになります。
この命式が女性ならば、この命式のことを『夫星多寡』の命式と言います。
夫の名誉が上がるとともに、自分も名誉が得られるという意味があります。

パートナーが、宿命の中に4人も存在するという見方になり、
「あら~、あなた4回結婚するわよ~」とか
「浮気に気を付けてね~。笑」とか言われて、
おまけに、2018年の今年は『戊戌』の年ですから、
この例題の方には、後天運で更に日干に干合が回ってきており、
「今年は結婚出来るような人との出会いがあって、結婚するかもね~」
チャン!チャン!なんて、
一般的に独学で算命学を学んでいると、そこで解釈終了・・・・となってしまいがちなのですが・・・・・

ちょっと待った~~~

実は、宿命に干合、暗合の多い人は、気を付けなくてはいけないんですよ!

干合法は、男女の出会いの時期、
命式中の配偶者や男女関係について見る占技ではありますが、
もう少し理論的に鑑定、解釈できるようになりたいものですね。

干合って、陰陽の違う合体干が巡ってきて、別の質に変化するということですから、
自分がいつもと違う価値観に変化するという意味で、

例えば異性についてなら、いつも何とも思わなかった相手なのに、価値観が変わったため、
相手のことが急に素晴らしく良く見えて、
「運命の人かも?!」なんて勘違いして、

運命

ジャジャジャジャーン
てな具合に、勝手に自分の中で結婚ソングが流れちゃうっていう感じなんです。


(c) .foto project

だから、後天運で干合が終わってしまうと、元の価値観に戻り、
「あれ?なんで私、この人を素敵!なんて思てしもうたんやろ?!」
てなことになることもあるわけなのです。

例題の方は、年運の後天運も含めますと、干合が5つです。
月運も含めますと、6月は『戊午』で、干合が6つです。

これを『一点干合過多』と言います。

この条件が整った場合には、その時期が瞬間的に(突発的に)精神異常をきたすということになり、
その異常性というのは、ほとんどの場合、危険な精神異常の世界になりますので、
要注意の時期なのです!

自殺、他人を殺傷、交通事故に遭う、ノイローゼになる等です。
暴力や犯罪的なモノばかりとは限らず、物忘れをしたり、
大切なものを忘れて落としたり、瞬間的に記憶が無くなったりします。
後天運が過ぎてしまうと、異常は起こらなくなります。
干合過多になる大運、年運は、自分の心の整理がつきにくく、
何事も空回りすることが多くなりますので、気を付けてください。

改善策は、肉親と縁を切って、孤独に生きることです。
孤独になると、比べる対象(周り)がなくなる分、
異常性を発揮する行為の対象がなくなるのです。
ただ、自分の心だけが空転するだけで、
誰にも迷惑をかけることはありません。
一点干合過多の時期は、孤独に過ごしてください。

天中殺理論と一緒で、算命学、占技の理論の本質をきちんと理解することが大切です。
干合の本来の理論を忘れないでくださいね。(*´v`)

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