大運天中殺とは自分の運気の枠が外れるときです。大運の流れは10年で変わります。大運天中殺は10年、20年、人によっては40年、60年、一生涯が天中殺というような人もいます。また全く廻って来ない人もいます。
大運天中殺に入ると人間関係が大きく変わります。今まで当たり前にあった周囲の人間に変化が起こるのです。特に大運の入り口ではその現象が顕著に起こります。
1.親しい人との離別や死別
2.経済苦
3.孤独
4.目上の人とのトラブル
大運天中殺に入る前の5年の間に、上記のような出来事が起きれば、大運天中殺は陽転します。
「あなたの大運天中殺は陽転しますよ。」というお知らせなのです。
逆に上記のようなことが起きず、大運天中殺に入る前が経済的に恵まれ、幸せに暮らしている状態ですと大運天中殺は陰転します。
陽転させたければ、大運天中殺に入る5年前から自身で上記の状況を作りだすのがポイントです。
一番作りやすい状況は、経済苦と孤独でしょうか。
そして上記の状況の他に、陽転させたければ枠の無い環境を作ることも大切です。
会社員など枠のある生活ですと陽転にも限度があります。自由業など個人で働く、もしくは会社員で働くにしても、年俸制など成果報酬型の仕組みを働き方に取り入れるなどの工夫も必要です。親の庇護にある子供、専業主婦ですと影響はでませんが、専業主婦の場合、夫に大運天中殺の現象が起きます。
大運天中殺に入る前の大運の干支や星で陽転するかどうかを判別することもできます。
1.命式の陰占の北方を剋す干が廻っている
2.龍高星や調舒星が廻っている
3.命式の月支を対沖する支が廻っている
4.命式の日支を対沖する支が廻っている(できれば天剋地沖が良い)
例)
日 | 月 | 年 |
甲 | 壬 | 辛 |
寅 | 辰 | 酉 |
1.命式の陰占の北方を剋す干が廻っている
年干は辛です。金性の辛を剋すのは火性の丙もしくは丁。丁は日干甲からみて調舒星でもありますから調舒星が大運天中殺の前の大運で廻ってくると大運天中殺は陽転の可能性があります。
2.龍高星や調舒星が廻っている
日干甲からみて龍高星は壬、調舒星は丁です。壬か丁が大運天中殺の前の大運で廻ってくると大運天中殺は陽転の可能性があります。
3.命式の月支を対沖する支が廻っている
月支は辰です。戌が大運天中殺の前の大運で廻ってくると大運天中殺は陽転の可能性があります。
4.命式の日支を対沖する支が廻っている(できれば天剋地沖が良い)
甲寅の天剋地沖は、「庚申」、「戊申」です。「庚申」、「戊申」が大運天中殺の前の大運で廻ってくると大運天中殺は陽転の可能性があります。