五行 腎の季節

ヘルスケア

一年で一番寒い「大寒」。今年は1月20日土曜日です。今は一番寒い時期に向かっている冬真っ盛り。五行色体表でいうと冬は「腎」の季節で、冬は腎を養う季節です。

五行
五味
五方
五色
五化
五気
五季
五臓
五腑膀胱
五官
五声
形体
情志

東洋医学では「腎」とは生命力の元となるところです。腎とはエネルギーの気を貯蔵する場所ですが、加齢とともに減り、腎気のピークの40歳頃を境に徐々に減っていきます。これを「腎虚」と言います。スマホのチャージのように、新品(若い頃)の時はチャージが少しずつ減っていきつつも、残量があるのに対して、古くなる(高齢)とほとんど残量がなくなるのと同じような感じです。

40代で腎気(水)が減り

↓水の気が減るということは、木の気を生むことが出来なくなるため

50代で肝気(木)が減り、目の不調など起きます。

↓木の気が減るということは、火の気を生むことができなくなるため

60代で心の気(火)が減り、血行が悪くなり、動脈硬化なども起こりやすくなります。

・・・とこのような感じで、五行の順番通りに老化が進んでいき、体が弱ってきます。

腎気の臓器としては、水の気なので、水の調節を司る臓器の膀胱や腎臓(副腎を含む)、そして生殖器である子宮、卵巣、精巣を指します。また腎気は、骨、歯、脳、髪、耳にも関係しています。


40代から起こる腎虚というのは、体のエネルギー不足、つまり老化のことなのですが、
まず上記の部分に徐々に老化現象が出始めます。

骨がもろくなり、骨粗しょう症になりやすく、骨折もしやすくなります。(高齢者は圧迫骨折をしやすいのですが、これはその典型ですね。)歯ももろくなり、抜けやすくなり、入れ歯が多いのもそのためです。脳に関しては、物忘れが出はじめます。(もっと高齢になると認知症がそれに該当します。)髪に関しては抜け毛、白髪、ハリやコシがなくなります。耳は遠くなり、耳鳴り、めまいがおきます。また、腎は排泄に関する部分も司っているため、頻尿、排泄困難、下痢、便秘なども高齢者に多い症状ですが、老化現象として40代くらいから徐々に起こってくる症状で、これも腎虚のためです。

また、腎は生命力の元となるところですが、生命力の元が少なくなり老化が始まると足腰も弱くなってきます。体の中で大きい筋肉と言われる大腿四頭筋(お尻や太もものあたりです)は、一番筋力が減りやすい部分です。55歳から急激に減り、60歳には筋力のピーク時である25歳の60%程度になるそうです。高齢者が転倒しやすくなるのはそのためです。逆に言うと、足腰を鍛えると腎は強くなり、老化現象のスピードを緩くすることができます。座りっぱなしで足腰を鍛えないでいますと、どんどん老化のスピードが速まりますので、ぜひ足腰を使う適度な運動を心掛けてみてください。

また、エネルギーを補うことが腎を養うという意味で老化のスピードを緩めることができるのですが、冷えに弱い腎ですので、冷やさず体を温めることが良いとされています。

食べ物からも養生ができますが、五行色体表からわかるように、腎は黒です。黒い食べ物である黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、昆布、ひじき、のりを食べること、また他には、栗、くるみ、山芋、クコの実、えび、豚肉、羊肉なども腎を養生する食べ物としておすすめです。

あとは、ツボ押しと呼吸法です。ツボは、「湧泉(ゆうせん)」という足の裏にあるツボのマッサージと、丹田というお腹にあるツボに気を収めてくれるように(深い呼吸ができるように)呼吸をする呼吸法もおすすめです。

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