天中殺の時期とは・・・・
ここで、再確認します。
天中殺時間範囲は、空間が欠落し、時間だけが流れている時期ですから、
ちょうど宇宙を漂う飛行船のように、ちょっとした力を加えただけで、
とんでもない遠方へ吹き飛ばされてしまいます。
ですから、本人はちょっと動いただけと思ったのに、
本来の自身の運勢枠から外れてしまい、
期待もしてない大成功を収めたり(上限枠から外れる)、
想像も出来ないほどの奈落の底に突き落とされてしまいます(下限枠から外れる)。
基本は、受動的な姿勢で、じっと天中殺の時期が過ぎ去るのを待つことです。
しかし、何が受動的で何が能動的であるかは分かりにくいこともありますから、
例を挙げてみます。
《例1》
会社勤めの人が、遠方に転勤を命じられました。
天中殺だったため、彼は天中殺中の引っ越しは良くないと言われていたので、
この転勤を断りました。
上記の行為は正しくありません。
会社の転勤命令を断るのは、能動的な行為だからです。
受動的に行動するのなら、転勤命令を受け入れて、
引っ越しをする方が、天中殺期間の行動としては、正しいということになります。
《例2》
「天中殺の結婚は良くないのでは・・・・」と考える人が多いようですが、
一概にはそうとは言えません。
天中殺期間は、何かと行動を起こしたがる時期ですから、
この時に出会って結婚をすると、相手をしっかり判断できないという状況になりやすく、
天中殺が明けてからしばらくすると、
相手の本質がはっきり見えて、がっかりするというのが、天中殺結婚の本質です。
(基本的には、天中殺期間中のお祝い事は、悪くはありません。)
※しかしながら、天中殺期間中の結婚は、長男に宿命生月天中殺が出やすいとも言われています。
天中殺に行っても良いことに、精神的なことがあります。
現実(お金が絡むことなど)を積極的に動かすことは、
その後の反動があり、良くないとされていますが、
結婚そのものはどうでしょうか?
本来の結婚とは、男女の精神的結びつきの元に行われるものですよね?
相手の財産、地位、名誉目当て、
自分の現実生活をもっと良くするための結婚、
女性であれば、仕事が嫌で逃げる結婚、
子どもを作って(子孫繁栄)、
親とも仲良くやって、
大きな家を買って・・・・などと欲がいっぱいの結婚ではなく、
天中殺の時期に入る前から、
長い年月をかけて、心と心を通わせ合っていて、
ただ、二人が「一緒にいたい」と望む、
精神的な結びつきの強い結婚であれば、どうでしょうか?
こういう結婚は、天中殺でも行っても良いとされる『精神的なこと』です。
天中殺の災いが少ないのではないでしょうか?
結婚に伴って、家を買ったり、転居したり、
現実(お金)を動かさなければ良いのです。
身の回りの物や布団をもって、相手の家に転がり込むような結婚は、
(お金が絡む)現実は、動きません。
そこにあるのは、ただ「相手のそばにいたい」という愛(精神)です!
二人が一緒であれば、あとは何も望まないという究極の愛の形
※算命学の世界では、現実を簡易的に解釈するなら、
イコール金銭的なこととや相手への欲と捉えます。
そうです!
かぐや姫の『神田川』の世界です!
赤い手拭いマフラーにして~~♪
二人で行った横丁の風呂屋~~♪
・・・・・・
三畳一間の小さな下宿♪
そうです!
尾崎豊の『I Love You』の世界です!
落ち葉に埋もれたみたいな空き箱のような部屋で
二人さえいれば、満たされる愛し、愛される想い・・・・
きしむベッドの上で、優しさを持ちより~~~♪
きつ~~~~く躰、抱きしめ合えば~~♪
そんな世界観の結婚は、そもそも財(現実)は動かず、
ただ相手を思いやり、一緒にいたい、寄り添いたいという
純粋な心(精神)の動きです。
一般的な結婚には、どうしてもそれに伴って、家を買ったり、
転居したり、欲が絡んだりと能動的で、現実的な動きが伴うため、
天中殺結婚がおススメされないわけです。
ですが、天中殺の本来の意味をきちんと理解していれば、
天中殺=結婚=絶対ダメ!
という図式にはならないはずなのですが、おわかりでしょうか?
実は、幸風も創喜塾で学ぶまでは、
天中殺婚が良くないと思い込んでいました。
しかしながら、創喜先生に天中殺の意味と天中殺婚の良し悪しを
しっかりとご教示頂いたときには、目からウロコが落ちる思いがしました。
理論的には、天中殺婚は、究極の精神性の高い結婚とも言えるのです。
みなさん、理論をしっかりと教えてもらえる師匠の下で、学びましょう!(^-^)/