天中殺は空間が無く、時間がある世界です。
この空間の無い世界は、60干支が時間の単位である以上、
12分の2の確率で巡ってきます。
そのため、該当する時間は下記のようになります。
12日ごとに、2日間。 1年(12か月)ごとに、2か月間。
12年ごとに、2年間。 大運法の120年ごとに、20年間。
※時間の範囲は短いので、1日のうちの4時間は、
算命学ではあまり考慮しません。
天中殺期間は、何も見えない真っ暗闇の中を、
上下左右前後どちらに向かっているのかもわからず、
闇雲に進んでいるような状態です。
自分の周りの空間がなくなるということは、無限大に広がっているとも考えられ、
それはその人の力量の範囲が、際限もなく広がっているとも考えられます。
人は、無意識に自分に合った枠の中を進んでおり、
そこからはみ出ることなく、自制しながら人生を送っています。
しかし、天中殺の時期には、空間がなくなるのですから、この枠が外れてしまい、
自分なりの枠の上限も下限も消滅した状態になってしまうのです。
運が上昇すると、自分の力量以上の幸運に恵まれたり、
逆に運が下降すると底の無い凋落になったりしてしまいます。
波乱を避けるには、この空間が消滅している期間を自らが意識してコントロールし、
本来の自分の枠からはみ出さないようにしなければなりません。
しかしながら、
天中殺の期間は、意識する、しないに関わらず、
心が不安定になり、じっとしていられなくなり、
何かを起こしたいという衝動に駆られたりします。
こういった衝動に負けて、
天中殺範囲内に能動的な行動を起こすと、
良くも悪くも力量以上の結果が生まれてしまいますので、
天中殺の期間が過ぎ去った後に、
色々な不都合な現象が生まれてしまいます。
それを避けるためには、
この時間範囲はじっとこられて、
受動的な姿勢で過ごすことが大切です。