算命学の基本は、天中殺論です。
この基本を押さえて学習していきましょう!
天中殺とは、天の中空(空間)が殺(無い)されている状態のことを言います。
私たち人間は、時間と空間に支配された現実社会の中で生きています。
人は、親の胎内で物理的に(肉体という空間を所有)発生します。
それと同時に、時間に支配(成長)されます。
母親の胎内から外の世界に生み出され、
宇宙という空間と直接的な関りを持つようになり、
時間の経過とともに、自分を取り巻く空間も変化するのですが、
その影響を直接受けるようになるのです。
宇宙空間の一部を「皮膚」という囲いで仕切って、私たちの身体は存在するのですが、
仕切りの内部には、エネルギーと精神(意識)が取り込まれています。
精神とエネルギーは、元々別々に宇宙空間の中に存在するものですが、
一旦人の体に取り込まれ、その肉体が生きている以上、
肉体から離れることはありません。
しかし、世間に言われるように、
幽体離脱とか臨死体験などが実際に起こっているとしたら、
精神(意識)と肉体の一時的な分離現象化かもしれません。
天中殺論を勉強する前提条件として、
皆さんに理解して頂きたいことは、
人が現実世界を生きるために必要な絶対条件は、『時間の流れ』であり、
必要条件は、肉体を包括する『空間現象』ということです。
算命学では、空間の現象を十干で表し、
時間を十二支で表しています。
時間の流れが十二支で12種類、空間の種類が十干で10種類。
全てが組み合わさらないのです。
この数字の不一致が天中殺理論が生まれた根源なのです。
次回は、この天中殺の構造について説明します。