戊申の中に流れているのは、大きな器と包み込むような気です。とても心が広く、人をそのまま受け入れる力を持っています。いわば、自然と人が集まる“安心できる場所”のような存在です。ところがその器の大きさゆえに、“大河は近くからだと全体が見えないという状態“ということもあり、身近な人ほど自身の本当の深さを理解してもらいにくく、「どうしてわかってもらえないのだろう?」と苦悩が生まれてきます。
戊申の本質には、“無理をしない”という強い流儀があります。チャンスを無理に掴みにいくより、来るべき時を待つということです。これは自然のリズムを読む力を持っているということであり、そのため戊申の人生は、ガツガツ急ぐことはありません。
一方で現実面では、実際にどう動くか、どう勝つかを冷静に考えています。論理的に物事を整理する力も高めで、守りも攻めもバランスよく、いざ実践に出るとかなり頼れる存在になります。そして不思議なことに、自分から「上に立ちたい!」と強く望まなくても、信頼が集まり、気づけばまとめ役ポジションに自然と収まっていきます。そして戊申は社会の変化や流れを素早く察知して、自分の進路に取り込む才能を持っています。
しかし、“自我=自分の考え”がしっかりしている分、時に自分の判断が正しい前提で進みすぎるきらいがあります。つまり、端的にいいますと、少し独断が過ぎるところがあるということ。ここを少しだけ柔らかくすると、運気はさらに安定します。
戊申にとって若い頃の辛い経験や挫折はかなり重要な意味を持ちます。若年の苦は後年の実りを大きくするからです。早めの苦労は、将来の伸びしろを一気に広げるブーストとなります。

焦らず、でも現実には強く、気づけば人の中心にいる戊申。
ゆっくり進んでいるように見えて、実はちゃんと波に乗っていますよ。
