「己巳」はこんな人・・・
己巳は一見、ふんわり柔らかく見え、誰とでも優しく調和できるのですが、「ここだけは譲らない」という強い芯があり、それはまるで“心の畝(うね)”のような真っ直ぐな強い自我です。
心の幅は広く、きれいな部分も人間らしい泥の部分も、全部抱えたまま生きていけるタイプです。しかし根っこは“庶民性”で、地に足ついた現実感覚を忘れません。机上の理論よりも、経験や人の気持ちを含んだ生きた知恵に惹かれます。「わかるわかる、それってこうだよね」と、共感を通して理解を深めていく温かい知性です。己巳は環境にスッと馴染むのがうまく、チームでも空気を壊しません。ただし、合わせているのは行動のほうで、心まで周りに染まることはありません。外はしなやか、中は不動。静かだけど強い人です。
また、人を育てる力があり、頼られたり相談されることも多いのですが、本領は“精神的な導き”。テクニックを教えるよりも、その人の心に火を灯すようなサポートが得意です。精神的には無限の世界を求める傾向がありますが、まずは現実・形あるものを通してから精神へと到達する流れをたどり、つまり地に足つけてから空を見上げるタイプです。
己巳の良さのひとつは、過去に引きずられないこと。自分の過去だけでなく、人の過去にもとらわれません。だからこそ、現実を見据えて前へ進めるのです。己巳の人生はマラソンに例えることができ、自分のペースを崩さず、じわじわ積み重ねることで大きな成果を出すことができます。スロースタートでも問題なく、堅実な歩みが最後に大きな燃焼につながります。

柔らかく生きているようで、実は芯が強く、現実を踏まえつつ精神の世界へ向かう長距離ランナー。それが己巳です。

