六十花甲子　第一番「甲子」

甲子は「知的でまっすぐ」なタイプです。ただし、急な変化にはあまり強くありません。若くても落ち着いた雰囲気があり、性格が本当に安定してくるのは大人になってからです。

歩みはゆっくりに見えても、精神的にはいつも成長し続ける人です。そのため目に見える結果よりも、心や考えといった「目に見えない精神の世界」では驚くほどの強さを持っています。

周りの人に優しく、奉仕精神はとても強いのですが、“ひとりの時間”を大切にするタイプでもあるため、理解されるまでに時間がかかることもあります。しかし、学問や芸術、思想の世界といった“精神の領域”においては自然と馴染み、無理なく力を発揮できる人なのです。

心はいつも未来を見つめ、ひとりの時間から新しいアイデアやエネルギーを生み出します。物質的なものにこだわらない分、無意識のうちに新しい価値を生み出す才能を持っています。

人をぐいぐい引っ張るリーダータイプではありませんが、考え方や雰囲気は周りにじわっと影響を与えます。社会に届けるべきものは、形ある成果よりも“知性や理性”といった空気感のようなものです。