六十花甲子　第十一番「甲戌」

何かをするとき、自然と“自分が軸になる”ポジションに置かれやすいのが甲戌の人です。その分、少し孤独を感じやすいところもあるのですが、実はこの孤独こそが甲戌のパワー源です。一人で動くときに一番、本領発揮ができる人です。

現実的で要領もよく、生活の知恵はかなり豊富で、「どうしたら無駄がないか」は自然と分かるタイプです。ただし内面は意外と情に流されやすい一面もあります。冷静そうに見えて、実は人の気持ちに弱い…そんなギャップもあるのが甲戌。組織や大人数の中にいると、なぜか力が出にくいため、集団よりソロ向きです。単独行動や少人数、自分裁量が大きい場面では能力がアップし、評価されやすくなります。

甲戌は「子縁が薄い」と言われていますが、これは逆に捉えると、「誰かに依存せず、自分の軸で生きる人」という意味でもあります。

甲戌の性格はズバリ！素直で情味たっぷりです。人生の進み方もシンプルで、回り道は少なめです。また、甲戌は争いごとは苦手ですから、無理に戦わず、力を抜いて、空っぽになることで、気づいたら勝っていたり、財や名誉を手にしていていけます。